壁がどうしても破れない。逃げてしまえば、すべてが終わり、同じ姿勢を続けている限り壁は破れない。何かが不足しているのだ。仕事から離れて、別の観点から考えぬくことである。自分の欠けていることに気がつけば楽々と壁は破れ。壁を破るだけの実力が身についたからである。厚い壁にぶちあたれば大飛躍の機会到来と思えばよい。人間の能力はホンモノの光であり、長い風雪に磨きぬかれた独自のものである。人間の魅力は借りものではない。長い風雪をかけてつくりあげた努力の結晶である。わが道を行く。その過程にいかなる困難があろうとも忍耐強く難関を克服してきた信念と行動の蓄積である。小成に安んぜず、たえず新しい道を開拓し、ストップを知らない若さである。精神的にも肉体的にも若い新鮮さである。わが社も急成長した会社であり、若い管理者も多いが四○歳を過ぎた顔には自分に責任があるといわれる。相撲界でよく使われる評価に「心・技・体の備わった力士」といわれる通り、企業の管理者も、物心両面が備わると顔の相が変わってくる。新入社員で二、三年振りに会ってみると、結構成長して顔の相がすっかり良くなっている人がいる。こういう社員は内面に大きな変化があった証拠である。管理職への登用は、登用試験に合格した主任の中から各上長や人事部の推薦を受けて私が任命し、原則として任命の際、辞令代わりに私がインタビューをして、管理職に任命した経緯、研讃して欲しい事項、管理者としての心構えなどを示唆することにしている。
人間の能力はホンモノの光
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